瀬戸内地方を訪れる時、私は出来る限り香川県を通るルートを計画しがちだ。
その理由の一つは、讃岐うどんの美味さと安さに心を打たれたことだ。
今回も香川で讃岐うどんを食べたところで、ふと某漫画で知ったイタリア軍の砂漠パスタの話を思い出した。
それは第二次世界大戦中、北アフリカ戦線において、イタリア軍が水不足にもかかわらず砂漠でパスタを茹で、残り湯を棄てていた、という都市伝説だ。
実際はただの民族ジョークらしいが、それをやりかねないと思わせる程に、イタリア人の食への拘りは深い。
一方の香川では、雨不足による水不足で、小学校のプール開きが出来ないとのニュースをよく目にしてきた。
そしてこんな土地であるにもかかわらず、ソウルフードの讃岐うどんはパスタと同じ程の、そして店舗ではそれ以上に潤沢な湯量で茹で上げている。
雨が少なく温暖な気候で、オリーブの名産地であることもイタリアと共通している。
釜玉うどんも人気だが、それに相当するパスタ料理はカルボナーラだろうか?そろそろうどんにオリーブオイルが常識になるのかも知れない。