013 今昔地口(じぐち)談

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私は「地口(じぐち)」が好きだ。
地口とは言葉遊びの一種で、駄洒落の様なものだ。

有名なところで、江戸時代には「その手は桑名の焼き蛤」、現代では「当たり前田のクラッカー」等がある。

落語のオチに使われることも多々あれば、HIP HOPやラップでは「韻を踏む」形で頻繁に使われている。日本のみならず、外国でも一般的だ。
ダブルミーニングや、リズム・語感の良さ等で、単純ながら奥深い面白さを追求できる。短歌より更に短い形の文学と言えるだろう。

そして日本でもこれを地で行き10年を超えるベテラン芸人がいる。そう、ジョイマンだ。
改めて聞いてみると、あの気の抜ける雰囲気のラップの中に、実に上手い韻を踏む言葉選びがあることに気付くだろう。

芸人は世相を表し、歴史を研究する為の重要なサンプルだ。芸人研究がそろそろ民俗学の一つに数えられていても良いだろう。

そんなジョイマンをリスペクトし、私のラップで締め括りたい。
「好きなのは地口 アニマルは浜口」
「ララララー ララララー ライダー グライダー」
「いきなり出てきてごメーン まことにすいまメーン」

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