国宝とは、国において文化史的・学術的価値が極めて高いものとして、法令に基づき指定された有形文化財のことだ。
具体的には、重要文化財のなかから特に価値の高いものとして指定した建造物、美術工芸品等のことだ。
世界遺産に自然遺産がある一方で、重要文化財には自然のものはないが、青森のねぶた祭りの様な無形文化財が存在することは覚えておきたい。
今回はそんな国宝の一つである松本城を紹介しよう。
松本城は天守が国宝指定された5城のうちの1つである。
他4城:犬山城、姫路城、彦根城、松江城
そして国宝指定の城には全て別名があり、ここ松本城は深志城という別名がある。
深志というのは松本市の旧称で、この由来については諸説あるが、松本城博物館に記載の通説をお伝えしよう。
戦国時代、武田氏の侵攻により深志を追われたかつての信濃守護職・小笠原長時の三男である小笠原貞慶が、武田氏が織田氏に追い立てられた機に乗じて旧領を回復したという。
その際に「待つ事久しくして本懐を遂ぐ」と述べて改名したという。そこから、待つ本懐を→松本懐→松本 と略され松本となったという。
松島町の様に、植物の松が由来になっているわけではないことを知ってもらえたら良いと思う。
高松市も植物の松が由来ではないらしいが、高松城では黒松の盆栽が展示されていた。
親子2代で成し遂げた信濃府中奪還、この本懐を遂げた貞慶の感慨は一入の深さだったことだろう。
このHPを立ち上げた初代としての私の本懐は、正に悠々〇〇な生き方を実現することだ。まだまだ長い道程を確実に踏み締めて、花開くのを待つとしよう。