日本全国を旅していると、やはり各地の美味しいものを食べることの楽しさを実感する。
今回は、私が3年程前からお気に入りにしている青森県八戸市から、「八戸市営魚菜小売市場」を紹介しよう。
ここでは、八戸港で揚がった新鮮な魚介類の卸売をしており、大変賑わっている。
食事コーナーが併設されており、ご飯や味噌汁、おかずに各種の海産物を選んで朝食を食べることが出来る。
私は去年の夏にここを訪れ、鯖の塩焼き、大きな有頭エビが2本入った味噌汁とご飯をいただいた。
写真からもご想像の通り、鯖の脂の乗りが素晴らしく、味噌汁からは海老の香りに混じって磯の香りがしてきた。脂で黄金に輝く鯖は視覚面でも楽しめる上、焼き目の香ばしさは食べる前から嗅覚を楽しませてくれる。
朝から視覚・味覚・嗅覚の三感覚を強烈に刺激され、今日はきっと素敵な一日になるだろうと思った。食事は他者の命をいただいて自らの命を繋ぐことであり、生物の最も重要な行為だと私は常々考えている。
飽食の現代日本では、年間で約600万トンもの食品廃棄物が出るという。食べることの喜びと、食料への感謝を通して、生きることを見直していただきたいと思う。
後程、友人と合流して八戸酒造を訪れ、黒いモール温泉の東北温泉で温まり、実際に素晴らしい一日となった。
ところで青森県は県民数あたりの温泉数が日本一なのはあまり知られていないことだろう(温泉数の日本一は鹿児島県)。また別の機会に、青森県の温泉についてもレポートしよう。