053 JIKトレーニングキャンプ in 名古屋競輪場 前編 ー適正試験体験ー

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私は自転車愛好家だが、未だ競輪を現場で観たことはない。
ずっと興味はあったものの、トラック競技用の機材と練習機会の二点でハードルが高いとずっと感じており、今まで触ることもなかった。
それもあり、日本競輪選手養成所(JIK)の公式Instagramの通知で「JIKトレーニングキャンプin名古屋」が7/17(土)に名古屋競輪場で開催されることを知った時は即座に応募した。
そして抽選の結果、見事に参加する機会を得られた。

今回、名古屋競輪組合、株式会社JPF、日本競輪選手会愛知支部に所属する愛敬(あいきょう)博之・三浦稔希(としき)両選手といった方々のご協力を得て、JIKの入所試験である適性試験の種目を実際に体験することができた。
今回は新型コロナ対策の観点から、参加者募集を東海3県に限定し、計9名(うち女子2名)で行われた。

午前中は一次・二次の適性試験体験が開催された。
一次の種目は背筋力測定、垂直跳び、長座体前屈の3種類で、二次の種目はワットバイクでの6秒、45秒(女子は30秒)のMAXパワー測定だ。
どちらも本番同様の機器を使用しての測定であり、試験本番ではないのに参加者及び測定者の間に緊張感が漂っていた。私はこのやや張り詰めた空気が好きである。

一次の測定は割と全国の中高で実施されていると聞くが、私自身は測定の覚えがなく、ほぼ初挑戦だった。今回の測定記録は今後のトレーニングに活かそうと思う。
測定後、愛敬選手から、垂直跳びは腕の振りかぶりの力をそのまま上に放り投げるイメージで、タイミングを合わせることと、感覚を掴む為にスキップを行うことをアドバイスとしていただいた。
その後に我々は垂直跳びを練習した結果、心なしか距離が延びた気がした。

二次の測定は正に自転車競技のトレーニングで、6秒測定ではゴール直前での瞬発力を、45(30)秒測定では先行逃げ切りのパワーと持久力のバランスを見られていたと思われる。合格者の6秒間の平均的なw/kgは23.3、45(30)秒間では9.8だという。
流石は他競技からの転向を想定しているだけあり、基本的な身体能力に対して厳しい基準を課している。現時点での私ではまだまだ基準に足りないことが分かったが、同時に現在の自分の立ち位置が分かったのは大きな収穫だった。

適性試験体験が終わり、お待ちかねの昼食はお弁当で、鰻ご飯、きゅうりやワカメの酢の物、卵焼きと唐揚げに根菜の煮物といったラインナップだ。
エネルギー補給と疲労回復を狙ったメニューに、このお弁当もJIK選定の管理栄養士が監修したのかなと思いながら、美味しく頂いた。

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