揺れ動く人生

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「旅初め2022-福岡への旅立ち- 初日編① 新門司港への道程」にて、船旅のことを書いていて思ったことがある。空気や電気の振動や揺らぎ、リズムといったものが人に与える影響についてだ。

車であれば路面から伝わる振動で、船であれば、海や風に揺られることで三半規管を狂わされ、車酔い・船酔いを起こすことがある。
その一方で、ゆりかごやハンモックの揺れで心地良い眠りに誘われるのは、振動の周波数や大きさが影響しているとのことだ。

モーターは電気の周波数が大きい程、回転数が増える。しかし、回転が増えるということは、回転する部品への負荷が増えて製品寿命の減りを早める原因にもなる。

人生の満足度は一定の面積で、寿命×充実度で計算されるものだと仮定する時、「細く長く」と「太く短く」のどちらが良いかの議論になることがあるが、これに通じるものを感じる。

しかし、どちらの生き方を選ぼうとも、自然や社会の波風に揺さぶられ、寿命は削られてしまう。
かといって、ストレスが何もない人生も、張り合いや気力を人から奪ってしまうものでもある。

絶えず外力を受け、動き続ける中で自分の立ち位置を安定させ、人生を進めていきたい。
波風に揺られながら、その力を利用して進む船や、回転することでジャイロ効果を得て安定する車輪の様に。

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