ミニコラム2 切り替えの流儀 

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前記事では北九州市漫画ミュージアムを訪れた際の話をしたが、その中心的人物である漫画家の松本零士氏の作品に、宇宙海賊キャプテン・ハーロックというキャラがいる。
彼の名(迷)台詞で特に私が気に入っているものがあるので、ここで紹介したいと思う。

「男は時々何をしてもまったく駄目だという時があるのだ。
やればやるだけおかしくなるだけですることなすこと無駄な努力……
ふふ、いいか、そういう時、男はな。
酒でも飲んでひっくり返って寝てればいいんだ」

この言葉を初めて聞いたならば、きっと驚くことだろう。自分の乗る船の船長がこんなことを言い出したら、もうお手上げなのではないかと思ってしまうかも知れない。
しかし、どうにもならないことを前に足掻くことをやめて、時が来た際に動ける様に備える判断をするのは寧ろ、がむしゃらに動くことよりも難しいことだろう。これは本編で触れた「人生におけるメリハリ」に通じる金言ではないだろうか。

私が酒蔵を巡っているのは決して人生に行き詰まっているからというわけではないが、確かにお酒は良いスイッチに思える。良くも悪くも、お酒を飲むことで緊張や興奮から弛緩への転換ができるのだ。

米の旨味を堪能し、アルコールが回って頭まで全身がぼんやりと温かくなれば、そのまま眠って明日を迎えられるだろう。そして朝日を迎えれば、また新しい一日の始まりだ。
変化する環境においては、自分自身も変化に合わせて切り替えていくことが大事なのだ。

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