105 再発見・岐阜の旅 ②山県(やまがた)市・美山町 「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」

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前回に引き続き、岐阜県の魅力を再発見する旅のシリーズのその②として、今回は山県市・美山町について主に話したいと思う。
やまがたではあるが、東北の山形ではなく、山県有朋の方の山県だ。文字通り、山間部に町ができており、如何にも野生の鹿や猪に出会いそうだ(結果的に今回は遭遇しなかったが)。

Googleマップを見てどの辺りを走ろうかと思案していたところ、山県市の奥の方に道の途切れたところを見つけた為、興味が湧いて行ってみることにしたのだ。山の中に入っていき、奥地までいく道すがらで面白いお店を発見した。
美山町立北山小学校の廃校舎を再利用して作られているレストラン「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」だ。

1階の食堂で食事ができるのだが、内装や雰囲気は小学校の教室の様であり、またカフェの様でもあった。
そこだけ時間が止まっているかの様に、時計は平成9年の閉校した時間のままで止まっている。
しかしそこで働く人達や、ここに来る人達の時間は確実に進んでおり、廃校となった今でも活用されている。止まった学校の歴史の上に、これからの地域とそこに住む人の生活が立っている。

私は特製ランチを注文した。その内容は本日の主菜+田舎料理(五品)+お漬物+天ぷら+デザート+1ドリンクで成っており、偶然かも知らないが肉類が入っていなかったので、ベジタリアンやヴィーガンの人達にとっても候補に上がるのではなかろうか?もっとも、ここまで来る手段が限られているのも確かだが。
苦味のある山菜の天ぷらや豆の甘煮等も美味しかったが、特に味噌汁が美味しく感じた。その味噌は手作りらしく、現地で販売もしている。自転車で来てなければ買って帰る気になった程だ。

白米と混ぜご飯の2種類のご飯と味噌汁を何回もおかわりし、満足したところで2階を覗いてみた。当時の卒業生の顔や名前を彫った木板や、山県の地場産業である和紙作りの工程や実物の展示が廊下にあり、現在は北山交流センターとして使われているということを思い出した。
図書室は当時の本が置いてあり、私も読んだ歴史の偉人シリーズの漫画や、小説、その他様々な本が置かれていた。ちなみに私が小学生の時に読んだ本で最も記憶に残っているのは、日清食品の創業者の安藤百福の自叙伝だ。当時よく食べていたチキンラーメンやカップヌードルにあんな誕生秘話があったとは。あの麺や容器がどんな意味があって生まれたのか、是非とも皆様にも読んでもらいたい。

しっかり楽しんだ後の帰り道ではジビエを売るお店やレストランも幾つか見受けられた。今回は野生動物との顔合わせはなかったが、きっと鹿や猪が沢山生息していることだろう。
今回出会わなかったのは猟友会の方々が狩ったからなのか?次回はジビエを食べに来るのも良いかもしれない。

「舟伏の里へ おんせぇよぉ~」HP

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