106 再発見・岐阜の旅 ③揖斐川町・天空の茶畑

日本語
ENGLISH

3週目の週末も良い天気だった。こんな日は高い山や丘から麓の街を見下ろしたい気分になり、その日は揖斐川町の天空の茶畑を目指して走った。

一宮から大垣を抜け、池田町から山道に入っていく。天空という名前から想像するよりはずっと簡単な道のりでありながら、山の斜面に広がる茶畑の側を走って上を目指していくのは爽やかな気分だった。

頂上に近いところまで辿り着くと、最早町は見えず、山間部に茶畑と幾つかの民家が散立した、まさに田舎町の風景だ。そこで少し休憩をしようと思い、「ハートKoyaカフェ」で見続けてきた茶畑から採れたお茶とスイーツを楽しむことにした。
かすが茶ラテセットを注文し、苦味のある抹茶ラテと甘いぜんざいで一息つく。面白いことに、ここのスプーンはアイスクリームのコーンと同じものでできていて、使用後に食べることができるのだ。
位置が位置なので、車だけでなく、バイクや自転車で来店する客も多く、同じ並びにいた中でも2組はバイクと自転車だった。

広がる茶畑を眺めながらの一服に癒され、山道の続きを新しい気持ちで走りだすと、そう距離を行かない内に温泉施設「かすがモリモリ村」を見つけ、立ち寄った。まだまだ走り続けなければならない関係でゆっくり温泉に浸かることは出来なかったが、昼食を摂りつつ、地域の物産を眺めて暫し滞在した。
町までバスが出ているので、次回は薬草風呂を楽しみに来るのも良いと思った。

自転車で来ると毎回、温泉や観光面では何かしらの心残りを残すのは必然だが、気に入ったところは複数回行くので問題はないか。一期一会も悪くないが、私は通う旅も好きだ。

そして今回のライドの終盤は、山道を走る内に道なき道へと踏み込んだダートロードライドになった。
春日地区から山道を周って明神湖に辿り着き、そこから垂井・関ヶ原方面へと降る途中に入った道はなんと石畳どころか、石道だった。
砂利道と言わなかったのがポイントで、石の一つ一つのサイズが結構大きいのだ。水が流れていれば道ではなく河川だと言われても信じることだろう。直前に見かけたライダーが乗っていたのがロードバイクではなくマウンテンバイクだったことから察するべきだったのかも知れない。

しかし、結局ロードバイクでその不安定な石道をダウンヒルし、振動でとても不安定で倒れそうになりながらもそれはそれでたまには面白いと思った。
幸運にもパンクも落車もすることなく、ヒルクライムとダウンヒルの両方のトレーニングができたと言えるだろう。

レースの為に激しくしのぎを削ってはいないが、楽しむ幅を広げる為にはある程度の走力が必要だと私は思っている。引き続き、頑張っていこう。

日本語
ENGLISH
日本語
ENGLISH

【悠々〇〇おすすめ記事】