東北夏祭り2023 ①の1 山形・花笠まつり 祭りの前に

日本語
ENGLISH

2023年も、私は夏祭りを楽しむ為に東北を訪れた。去年に観ることができなかったまつりを楽しむことと、2回目のねぶた祭りの観覧が主な目的だった。

新型コロナウイルスが第五類に移動してから最初の夏祭りということで、どのまつりも総じて人が多く、にぎわいが戻ったことに喜びを感じた。同時に、宿泊先の手配はやや困難だった。
仙台は展示がメインなので比較的に楽だったが、山形は空きが少なく、青森は相変わらず空きの少なさと価格の高騰が顕著だった。

この夏休みの初日、私は名古屋空港から山形空港へと飛び立った。この山形空港、愛称をおいしい山形空港というが、ここに限らず地方空港はユニークな名前の空港が多い。徳島の阿波おどり空港や、鳥取の鳥取砂丘コナン空港や米子鬼太郎空港などがある。
遊び心はなくしてはいけないものだと私は思うし、それらの空港ではその愛称にちなんだ地域の名物を展示している。そういう意味で言えば、ねぶたが展示されている青森空港には青森ねぶた空港という様な愛称があっても良さそうだ。

さて、脱線した話を本筋に戻そう。私は山形空港から山形市内を目指してバスに乗った。花笠まつりの初日を迎えようとしていた街は様々な装飾に彩られているだけではなく、人々も活気に満ちていた。まだ午前中で本格開催の夕方までは時間があったものの、土曜日ということも人通りの多い要因かもしれない。

私は荷物を早々に宿に預け、開催まで周辺を散策していた。最初は美術館にて偶然開催されていた芸術家の遠藤彰子先生と、山形芸術大学の絵描きイベントを観た。
最上川をテーマに、大学生チームが2つに分かれ、その一つに遠藤先生が加わって絵を描くというものだ。
私は絵の審美眼に自信はないが、大学生も芸術家の卵である、と思わせてくれた。どちらが遠藤先生の参加した組か、その場にいなければ分からなかったに違いない。

イベントが終わった後、遠藤先生の展示を観覧した。彼女は巨大画という高さ3メートルを超える絵画で有名の様で、私は近付いたり遠ざかったりして細部と概要の両方で見ながら気付きを楽しんだ。
御年76歳の高齢でありながら、これだけ時間と体力を使うであろう巨大画を描き続けるというのだから、やはり何かに一途な人の力というのは凄まじいものだ。私は悠々〇〇の名の通り、悠然と自由を愛している身だが、生きる力の残る限り表現と発信を続けていきたいと思っている。

遠藤彰子展 巨大画で挑む生命の叙事詩

遠藤彰子展 巨大画で挑む生命の叙事詩
日本語
ENGLISH
日本語
ENGLISH

【悠々〇〇おすすめ記事】