東北夏祭り2023 ②仙台・七夕まつり

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花笠を一日楽しんだ翌日、私は次の祭りである仙台七夕まつりの開催される仙台へ向かうことにしていた。通常、七夕といえば現在は7月7日に行われるものだが、仙台では旧暦の七夕にあたる8月に、七夕まつりを仙台市内のアーケード街にて行っている。2023年の開催時期は、8/6-8だ。
しかし祭りの開催までまだ時間があったので、午前中は松島に行くことにした。日本三景の中で、私はこれまで松島にだけは行ったことがなく、それを達成する意味でも時間を取れたのは幸いだった。

松島駅を目指して仙台駅から乗り換える際、聴こえてきた電車の発車メロディは、HOUND DOGのff(フォルティシモ)だった。
大友康平は塩竈市の出身であり、それもあって宮城県の中心というべき仙台駅の発車メロディに選ばれたと思われる。東京の山手線や東海道線の一部駅でも発車メロディが設定されており、例えば平塚駅ではサザンオールスターズの『希望の轍』や、赤羽駅ではエレファントカシマシの『今宵の月のように』がある。

外に誇れる地元の有名人というのは素晴らしいもので、特に苦境においてこそそれを強く感じることだろう。2011年の震災の被害を大きく受けた塩竈市の人にとっても、きっと大友康平の存在は大きいはずだ。
地元が大きな災害に見舞われた際、外で有名になった地元の有名人は、地元を助ける大きな手助けのきっかけになるに違いない。

JR松島駅に到着し、私は松島の中心地へと向かった。松島海岸から福浦島へと続く福浦橋を渡り、島を歩き回ってみた。島から海を眺める中で、以前に訪れた日本三景の天橋立を思い出したのは、どちらも黒松がよく映える海景色だからだろう。
引き潮でもあったので、散策ルート外ではあるが、海岸に降りて島の外周を行ける限りで歩いてみた。その途中で、砂浜で寝そべっている男性がいたので、暫し会話をしてみた。彼は水上バイクを楽しんだ後の休憩中で、お互いの身の上話や旅の話等で盛り上がった。

:その後は暫く周辺を歩き回った後、松島の諸島を遊覧船に乗って見回り、最後は伊達政宗ミュージアムに入って伊達政宗や仙台藩の展示を学んだ後、時間がちょうど良く夕方になったところで仙台駅へと向かった。

夕暮れの街中、アーケード街に至る前にも各所に七夕まつりの飾り付けがされていて、街全体が祭りの雰囲気に包まれていた。そして本会場のアーケード街に到着すると、そこは予想通りの人集りだった。
コロナ禍で開催を取り止めた2020年度や、縮小開催をしていた2021,2022年度を思うと、この人数は久々に元通りといったところだろう。
織姫と彦星は年に1回、七夕の時期にしか会えないというが、私達にとっての祭りもそれに近いものがある。それどころか、開催されなかった時期を思えば、織姫と彦星よりも久々なのではなかろうか?(笑)

そして後で知ったのだが、私の大学時代の後輩で、これまた年に30都道府県近く旅行をして周る程の旅行フリークがいるのだが、この時に同じく七夕まつりに来ていたらしい。同じ旅好きらしく、考えることは似ている様だ(笑)

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