東北秋祭り2023 弘前城 菊と紅葉まつり①日中編

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2023年11月3日。同年夏に訪れた青森に、私は再び訪れた。前回はねぶた祭りの為に青森市で、今回は弘前城の菊と紅葉まつりの為に弘前市という違いはあったが。

私は午後の仕事を休み、用事を片付けてから飛行機で青森空港へと向かい、青森空港からは弘前市へと自転車で向かった。その日の夜に私の中高時代の友人と現地集合の約束があり、私は愛知、彼は大阪と別々の場所から向かった。
お互いにほぼ同じ時間に弘前の宿へと到着し、手続を終えてから近場の居酒屋で日本酒を酌み交わしつつ、再会を喜びながら青森の地場のものに舌鼓を打った。彼にとっては初の東北、初の青森ということで、青森好きの私としても、彼にはできる限り楽しんでもらいたいと思った。初日は食事と会話を楽しみ、翌日への備えとした。

翌日、我々は朝から弘前城へと向かった。勿論、目的は菊と紅葉まつりを楽しむ為だ。日中の明るい内に弘前城公園を周り、菊や紅葉、その他植物園の木々や草花、そして展示を見て周った。
弘前城公園はそれなりに広く、午前中から動き回ったが、外周を半分程と植物園や城跡を周っただけでも午前の時間は全て使い切った。日中の菊や紅葉は空の青色とのコントラストの中に鮮やかさがあり、明るい色合いが映えていた。

鮮やかな菊と紅葉の姿を目を通して記憶に写し、我々は公園を一度出た。昼食時だったので、今まで一人では行かなかったフレンチを食べることにしたのだ。
弘前は明治の文明開化期に西洋文化を取り入れる中でお雇い外国人が多く来日しており、その過程でフレンチ文化が育ったという。

弘前城公園のほど近く、レストラン ポルトブランにて、ランチコースをいただいた。スープは青森県産のリンゴのポタージュで、よく冷えて甘さと少しの酸味が飽きのこない美味しさで、もっと飲みたいと名残惜しさを残しながら次のメインへと進んだ。

メインについては、私はスズキのムニエル、彼はポークソテーを選んだ。フレンチのマナーとしては悪であろうが、我々はお互いに分け合って両方を楽しんだ。ポークソテーは蜂蜜と醤油に脂が溶け合った絶妙な甘さで、一口食べた後から涎が出てきた。
ムニエルからはバターと香草の香りを第一に感じながら、スズキの淡白な味と香りを楽しめて、こちらは味覚以上に嗅覚を喜ばせてくれた。料理は味覚だけで楽しむものではないということを、改めて実感した。

総括すると、ランチコースとはいえフレンチとしては手頃な値段でとても満足度の高いものだった。
加えて、20年近くの付き合いの友人と一緒というのも、楽しい時間を作り出した要因だった。

こうして日中の弘前城菊と紅葉まつり及び弘前町歩きを楽しんだ。次回は夜の菊と紅葉まつりの話をしよう。

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