006 マンモスとナウマンゾウ、歴史から人への教訓

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私が中高生の時、日本史の教科書には大昔は日本列島が大陸と陸続きだったと記載されていた。

そしてその頃に、北海道の側からマンモスが、九州の側からナウマンゾウが日本にやってきたという様な記述もあった。

そこで興味深いのが、日本が大陸と陸続きであった時でさえも、津軽海峡は深い海であったらしい。
にも拘らず、ナウマンゾウの化石は北海道でも発掘されているということを、私は昨年の夏に北海道博物館を訪れて初めて知ったのだった。

その一方で、マンモスは日本では北海道の外では化石が見つかっていないらしい。南から入り、長野の野尻湖や、北海道まで全国で化石が見つかっているナウマンゾウとは大きな違いだ。

今回は、主にこれから日本史を勉強する/勉強している人に向けての助けになる様に、写真を見てイメージを持ってもらいたい。
勿論、既に勉強を終えた人達にも、ちょっとした知識や話の種を提供したいと思う。

マンモスは牙が大きく湾曲している。これは主な生息地であるシベリアで氷河を割り、その下にある土や木の根を掘り起こす為らしい。
これで、マンモスは寒冷地限定ということを覚えてもらえたと思う。

一方、ナウマンゾウは牙が前に突き出している。土を掘るのは勿論のこと、樹皮を剥がして食べる用途にも使われていたそうな。

私は博物館で生物の骨格標本を見るのが好きだ。死して尚残った骨格が、生前の姿を雄弁に語るのだ。
「背中で語る」どころではない。生前の有り様、生き様を死んでも示し続けるものを残しているのだ。

故事では、人間は死してなお「名」を遺すという。私は死して名前を残せるだろうか?まずは読者の皆様の記憶に残る様に、日々の小さな楽しみや発見を提供することから始めたい。

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