2023年の東北夏祭りの最終日も、昨年に引き続き青森市のねぶた祭りとなった。前回との違いは、前回が跳人としての参加だったが、今回は観客としての参加だということだ。
観客としての参加はこれで2度目で、前回は2016年の3日目の夜だった。夜ねぶたは夏場でも涼しい青森の気候のおかげで、跳人としては快適だろう。ねぶたの電飾が光り輝く上に、街頭や祭り提灯が多数設置されるので、足元もよく見える。
昼ねぶたに跳人として参加した身としては、昼も暑すぎない青森の気候にはかなり助けられた。小さい子どもや犬の散歩連れも最終日の昼のねぶたには多く、地元の人が一番集まりやすいのかも知れない。地域の祭りとしての本当の姿が見えたと言えよう。
ねぶた祭には観光客がとても多く集まるのは有名だが、そればかりではなく、地元の人々が気軽に集まって観覧していけることが大切だろう。これからも続けていく為に、祭りは第一に地元のものであるという認識を、外部の我々はきちんと持っておこうと思う。
今回の観覧については、前回に跳人として参加した集団の青森市役所ねぶた実行委員会のグループを中心に追いかけた。去年は集団の中で跳ねていたものを、今年は外から見てみると新鮮なもので、沿道の人達からは自分はこの様に映っていたのかと思うと少しばかり気恥ずかしくもあり、またもっと盛り上げたいとも思った。
去年は最後の方には数人で肩を組みながら踊る場面があり、今年もそれが見られた。ねぶた祭りは観ているだけでも心躍るものだが、これを見ると再び跳人として参加したくなってしまう。
夜には海上運行があり、去年に次回は有料席を取ろうと決意をしたものの、今回も無料観覧となったのは、最終日への参加を直前まで悩んでいた為、有料席が既に売り切れていた為だった。2024年のねぶた祭りは初日付近で参加を考えているが、もし最終日に参加することになった暁には、3度目の正直として、有料席の見晴らしの中で海上運行を観覧したいものだ。
こうして2023年の東北夏祭り旅行は終わり、その直後に私の新しい現場での仕事が始まった。夏はこれからが本番というところで、始まったばかりの現場では外構工事の真最中で暑さも最盛期で、愛知へ帰った途端に東北の涼しさを恋しく思った。その恋しさを胸に、2024年の夏も必ず東北を訪れることを心に誓った。