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悠々〇〇 初広告記念
高賀ふれあいらうんじ 珈琲 似兒草(にこぐさ)
広報記事

2024年11月某日。関市洞戸地区にある高賀ふれあいらうんじ 珈琲 似兒草(にこぐさ)に5回目の来店を果たした。
いつもの様に郡上方面までの自転車のトレーニングもしつつ来店したのだが、いつもと異なるのは、今回はお店への訪問の意図が主だった。この度、2025年1月から似兒草さんの広告を悠々〇〇に掲載させていただく運びになった。

私はここのコーヒーの味やマスター夫婦の接客は勿論のこと、お店の看板の書体デザインもとても気に入っている。
このロゴだが、増補新装版「篆書(てんしょ)デザイン」(小田切草雲著)というものに掲載されており、大ヒット漫画「呪術廻戦」や、有名居酒屋「鳥貴族」などと一緒に載っている。それらと見比べても全く見劣りしない、良いデザインだ。

そして驚くべきことに、これを作ったのは何とマスター本人なのだ!書体字典を参考に自分で書いた上に、「似」の篆書体は完全にオリジナルだという。
美味しいコーヒーを淹れられるだけでなく、デザインセンスもあるのは、何とも羨ましいものだ。悠々〇〇のロゴデザインのパターンにも取り入れてみるべきだろうか?

そんなマスターの力作がバナーになり、トップページに載るので、是非とも読者の皆様にもよく見ていただきたい。勿論、バナーをクリックすると珈琲 似兒草のHPに跳ぶことができるので、そこから先も要チェックだ。
各種SNSアカウントもあるので、マスターのつぶやきを楽しんだり、洞戸地区の情報集めにも役立ててほしい。

それに併せて、マスターへのインタビューを行った。それを読んでもらうことで、彼のコーヒーにかける想いが伝わることを願っている。そしてそれこそが、広告費をいただいたことの意義だと私は信じている。

【以下、インタビュー内容】

悠々〇〇
ここ洞戸で珈琲店を始めたきっかけや、これまでに行ってきた修行や研究について教えてください。

マスター
コーヒー修行は、これまで神戸元町、飛騨白川村、関市洞戸のカフェで話を伺ったり見習いをさせて頂いたりしました。様々な淹れ方を学んできた上で、我流のコーヒーの淹れ方をしております。

洞戸で開店した理由については、諸々個人的な事情があるのですが、似兒草のあるこの場所が、
①高賀山の麓
②高賀参道の入口
③高賀神水庵の前
といった幾つもの好条件が重なった場所だからです。

そして何より、ここ高賀の伝説に心惹かれ、高賀神水の美味しさに魅了され、この水で自分なりのコーヒーを是非とも淹れたいと思ったからです。

⋯神戸元町といえば、私にとっては喫茶店文化の最たるところという認識で、また外国人居住地もある通り、コーヒー通の多く集まる場所の筈だ。そこで身につけた技法や、或いは言葉では伝え難い雰囲気の様なものも、きっとマスターのコーヒーに活かされているのだろう。
更に奥さんから聞いたところによると、やはりこのお店の近くに住んでいらっしゃるとのことだ。生活拠点は確かにここ洞戸にあり、それによって見知ることが諸々あることだろう。

ちなみにこの高賀神水、似兒草についての最初の記事でも書いた通り、シドニー五輪女子マラソンで金メダルに輝いた高橋尚子選手が給水に使用したものだ。
入手方法としては高賀神水庵で初穂料100円で汲めるのをはじめとして、関市やその近辺の道の駅でも販売されている。
水の性状は硬度18の超軟水・弱アルカリ性で、つまり低ミネラルで使いやすい水ということになる。
私もここに来る度に、ついでにお店で給水させていただいているが、するすると身体に染み込む様な飲み口の良さを感じている。ボトルに入れる粉末のスポーツ飲料等も、よく溶けて飲みやすい。

悠々〇〇
同じ豆でも、高賀神水を使ったコーヒーとそうでないもので味わいに違いがあると思いますが、マスターはどんな違いを感じますか?

マスター
高賀神水を使ったコーヒーは、嫌味がなく、なめらかなのですが少し重みがあり、コーヒー本来の香りと旨みが引き立つ様に感じます。
これは、高賀神水が超軟水で、phが人の体液と同じ7.4であること、また、地下水ですので水に含まれる酸素量が少ないこと等も要因だと思っています。

⋯酸素が少ないというのもポイントかも知れない。紅茶などの一部の例外を除けば、酸化したものはおおよそ風味が悪くなるものだ。
この酸素とミネラルの少ない極めて中性な高賀神水はただ飲むだけのみならず、溶媒を選ばず美味しさを引き立てるのだろう。
正しく水として、その他の属性を付加しないことによって出来上がる似兒草のコーヒーは、最初の内は特殊なコーヒーと思っていたが、寧ろ普遍的なコーヒーのあるべき姿と言えるのではないかとも思い始めた。

悠々〇〇
ネルドリップの良さについて、マスターが個人的に感じていることを教えてください。

マスター
ネルドリップはフィルターにフランネルというコットンの毛織物を使って抽出する方法です。紙のフィルターよりも目が粗いので、コーヒーオイルが多く抽出されます。
特に深煎り豆をネルドリップすると、コーヒーの表面にコーヒーオイルがマーブル模様で浮いていることもあります。香りが際立ち、まったりとしたお味で、至福のひと時が楽しめます。

⋯このマーブル模様、私もこれまで2回ほど目にしている。茶柱が立つのと似たような感じで何かの吉兆と思い、今日は良い日になるという気持ちでその日を目一杯楽しむ様にしている。

味については、私は一つ前の質問でマスターが答えてくれたことに正に同感で、重みのある味が、特に深煎りのサントス・ニブラ系で強く感じられる。
イメージとしては拡散する感じではなく、密度のある塊から立ち上がる様な感覚で、それもまた私の好みだ。

悠々〇〇
最後に悠々〇〇の読者及び将来のお客様に向けてアピールお願いします!

マスター
炭火焙煎の厳選コーヒー豆を高賀の神水でネルドリップする、ここでしか味わえない一杯を是非どうぞ!オーガニック・コーヒーもあります。

【以上、インタビュー終了】

実は今回は私一人ではなく、家族も連れてきており、彼らはコーヒーを楽しんだ後にそこで売っている野菜を買っていた。
赤芽の里芋や春菊、ほらどキウイ等で、春菊はお店のモーニングのサラダに入っていたものが美味しく、それが購入の決め手になった。また、赤芽の里芋は芋煮にしたところ、これまた柔らかく美味だった。
私は家族には以前にいただいた高賀ブレンドを勧め、自身は円空ブレンドとオーガニックコーヒーを初めていただいた。

円空ブレンドはコロンビア・スプレモ主体で、苦味の中にも爽やかな酸味があり、また他のコーヒーと同様に重みのある香りと味が共通していた。
そしてオーガニックコーヒーは、素朴と言うべきか、更なる飲みやすさを感じた。
豆の種類が違う以外は、ネルドリップや高賀神水を使用するといった部分は共通であり、似兒草クオリティを楽しめる。

アクセスはやや悪いかも知れないが、この唯一無二の似兒草のコーヒーを皆様にも是非、味わってもらいたい。

店名 高賀ふれあいらうんじ 珈琲 似兒草(にこぐさ)
住所 岐阜県関市洞戸高賀658-1
営業時間 9:00-16:00
定休日 毎週火曜日・水曜日(祝日の場合は営業します)
– 連絡先 –
TEL&FAX 0581-78-4256
MAIL 2593coffee@gmail.com

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