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御津・蒲郡ライド
彼岸花と三河湾を目指して

9月末の某日、夏の暑さが幾分か和らいだ朝、自転車に乗って蒲郡方面へ出かけた。
私は一時期、豊川市内に住んでおり、週末の朝は時々、御油にある“まるいち 御油店”に集まって、グループライドを楽しんでいた。

ロードバイクが集団走行をすると、自動車やバイクにとって迷惑になりがちであることは理解しているが、法規に則って何とか許されている状況だ。
速度や威勢は遥かに少ないものの、やっていることは暴走族の様なものだろうか?私自身はおおよそ交通法規に従っている意識はあるものの、真っ更な白、というわけではない。

2026年4月から、全国的に自転車の交通違反にも反則金が付く青切符が導入されるが、それに伴って自転車利用を促進するインフラ整備が進むのか、あるいは自転車を排除していく動きになるのか。
政治に疎い私だが、少なくとも私の住む地域で自転車の肩身が狭くならない様にしてくれる政党や個人を推していきたいと、個人的に思っている。

今回は蒲郡方面へ行く道すがら、御津の彼岸花を眺めに行った。
そこでは赤、白、黄色の彼岸花が咲き乱れるとのことで、チューリップの様なのかなと思いつつ、期待を込めて向かったが、実際は言われている程咲いていなかった。まだ早かったのだろうか?
しかしながら、赤色の彼岸花しか知らなかった私が、初めて白色の彼岸花を目にしたことには、ちょっとした新鮮さと発見の喜びがあった。色合い的にはチューリップと言うより、ユリの様だった。

ところで彼岸花の根には毒があるが、「綺麗な薔薇には棘がある」という言葉が思い出された。
綺麗な人には美しさだけではなく、思わぬ力や二面性が備わっているという意味で使われることが多い。
彼岸花の毒は表に出ている花や茎ではなく根にあるので、例えるなら腹黒さだろうか?
そう思うと、花も根も美味しくいただける蓮は正に仏の象徴に相応しく思えた。

彼岸花を見た後は蒲郡ラグーナビーチまでの平坦路を皆で軽いスプリントをし、そこでヤシと海を眺めながら、過ぎゆく夏を懐かしんだ。
ここ数年は地球温暖化の影響なのか、夏が厳しく長く、秋を感じる間も短く、すぐに冬の寒さを感じることが増えてきた。しかしそれでも尚、私は夏が去ることに安堵よりも物悲しさが勝るのだ。

夏に産まれ、夏を楽しみ、過ぎ行く夏に想いを馳せる私はセミか、カブトムシの生まれ変わりだろうか?次の夏はどうなるだろうか、今から楽しみで仕方がない。

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