前回に引き続き、地獄というものを改めて考えていたら、地球における人間の立ち位置やあり方についても考えることになった。
地獄地帯の発生原因は火山活動の結果、発生する火山ガスによって周囲に生物が存在出来なくなることにある。
火山活動は地球の中心的活動そのものなので、人が咳で異物を排除する様に、地球が生物を排除しようとしているのではないかとすら邪推してしまう。
「地球は人間のエゴ全部を飲み込めやしない！」とは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』におけるシャアの台詞で、人類側のシャアが地球を保護しようと考えて、地球から人類を抹殺しようとして発した言葉だ。
しかし、私は人が地球を保護しようとするなら、それは単に地球そのものだけではなく、自分達を守る為でもあること＝「情けは人の為ならず」を理解しておかなければならないと思っている。
ここで二人のやり取り全てを載せることは出来ないものの、一見するとシャアは作中でアムロを論破している様に見える。
しかし、私にはシャアの言葉には自分も人類の一人であるということを忘れた、まるで自分が神にでもなったかの様なレベルのエゴを押し付けている様に思えてならない。
環境保護を強く訴える人間は、火山活動の様な地球側からの反撃も受け入れるのだろうか？
私はそんな人間を周りで見たことがないが、そこまでの覚悟が出来ている人がどれだけこの世にいるだろうかと疑問に思う。
科学がどれだけ発展していっても、忘れてはならないこの世の真理の様なものがあるとしたら、それは因果応報というものではなかろうか。
自分達の行いの結果は必ずその身に帰ってくるものであり、地球環境の保護も同じだ。
全知全能の神ではない私達は、この世の真理を曲げることは出来ない。自分達の身を守る為にも、それを忘れずに生きていこう。
